2007年08月18日

中之島日記 (一)

平島の「たいら荘」からは、行きと同じで宿泊客の男性の運転により港へ向かう。
この男性は鹿児島県の離島のほとんどに仕事で行っていたようで、離島のいろいろな話を聞くことができた。
このように離島に派遣され、離島を仕事でしょっちゅうまわっている人も多いのである。

フェリーとしまは10時半頃に平島を出港。

中之島の港には12時前に着いた。

中之島は面積、人口ともにトカラ列島最大の島で、トカラ列島最高峰の御岳(979メートル)が聳える島である。
そして、トカラ列島で唯一駐在さんが常駐する島であり、口之島、宝島とともに郵便局がある島でもある。


中之島では民宿「なごらん荘」にお世話になる。
「なごらん荘」のおかみさんが迎えにきてくれていて、その車でまず民宿に向かう。

途中で、入ることのできる温泉や、支所、商店、自動販売機の場所などを教えてくれたので助かった。

民宿に荷物を置いて自転車を組み立て、海岸沿いを自転車で走る。
中之島の集落のほとんどは海沿いにあり、また海沿いの港までの道は起伏が少ないので自転車には好都合だった。

まず、島の中心部であろう場所に鎮座する八幡神社にお参りをする。

ソテツやビロウなどの木々が生い茂る境内はさすがに南国色豊かである。

拝殿は村の小さな集会所と言う感じだが、この神社には比較的ちゃんとした本殿があり、他の島々にある神社より立派な造りであった。


八幡神社の境内入り口付近で「温泉玉子作れます(要フタ)1時間以上」という看板を見つける。
矢印のほうに行くと、まわりは成分で赤く染まり灰色の湯の花が漂う源泉があった。

そして鍋のフタだけが二枚置いてあった。

おそらくここでいろいろなものを煮たりしているのかもしれない。


それから向かったのは天泊温泉。

ここは建設会社の建物の隣に湯小屋があり、教えてもらわなければここが温泉であることはわからない。
中には脱衣場と内湯が一つ。
湯治場的な混浴といった感じである。

私は天泊温泉の場所を確認すると、向かいの海岸に下りてみた。
港からは防波堤を隔てたこの海岸を散策してみると、波打ち際に温泉が湧いている場所がけっこうある。

私は、そこにある大岩の隙間を利用して自分の湯船を掘ってみた。

ちょうど海水と湯が混ざり、太陽の下でのぬるめの湯を楽しんだのであった。

手掘り温泉を楽しんだあとは、天泊温泉に入る。
ここの湯は熱い。
その熱さゆえか、浴室に入っているだけで暑さと湿度により汗が吹き出てくる。

コンクリートの浴槽は二つ。
大き目の浴槽と小さ目の浴槽に分かれており、大き目の浴槽の下のほうから小さ目の浴槽に湯が流れ、小さ目の浴槽のほうが湯温が低いということになる。
湯は硫黄臭が漂い、僅かに茶色に色づき、鉄分が多いせいか床はかなり赤く染まっている。
かなり高温のため、水を入れさせてもらい適温にして入ってみる。
湯は常に浴槽に沸いてきているようで、すぐに熱くなってくるという感じであった。